公衆衛生をテクニックで解く!(110回医師国家試験まであと13日)
こんにちは。今日でMECのDr.孝志郎の必修予想講座が見終わりました。
孝志郎先生とのお別れもあとすこし...少し孝志郎ロストな状態です。
さてさて、
今日は医師国家試験において非常に重要な分野である、
公衆衛生をテクニックで解きたいと思います。
今日の問題はこちら。
109E8です。
みなさんわかりましたでしょうか?
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正解はaの①ですね。
ちなみに
①は妊産婦死亡率
②は乳児死亡率
③は新生児死亡率
④は死産率
⑤は合計特殊出生率
ですね。
正攻法で解くためには、ある程度各数値の推移を覚えておかなければなりません。
少し、きついですね...
こういった数値を全て覚えるわけにはいかないですしできるだけ楽をしたいものです。
では、どうすればよいでしょうか?
テクニックその1
「選択肢をセットで切る」
選択肢を見ると、乳児死亡率と新生児死亡率がならんでいます。
乳児死亡のなかに新生児死亡が含まれているのですから、二つのグラフには必ず相関関係があると思います。
つまり乳幼児死亡率と新生児死亡率のセットは②③か、もしくは④⑤であるべきです。
同様にして、
死産率と合計特殊出生率も胎児に関する項目ですから、セットで考えることができます。
よってこれも②③か、もしくは④⑤のセットであるべきです。
以上2つの理由であまりものの①が妊産婦死亡率であることがわかります。
テクニックその2
「問題作成者の立場に立つ」
試験は大きく分けて、
・人を選抜する試験
・受験者の理解度を確かめる試験
に大別されます。
医師国家試験は言うまでもなく後者に属します。
という事はあまり正答率の低い問題をならべても、問題作成側にはメリットがありません。むしろ正答率70%~90%の問題を中心に問題を構成する方が、より正確に受験者の理解度を判定することができます。
その理屈で考えると、上記の問題の答えはaの①以外あり得ません。
なぜなら、②と③のグラフ、④と⑤のグラフはあまりにも似通っているため、そのどちらかを答えにすると正答率が大きく下がってしまうからです。
正直私はグラフを見ただけで、「答えは①に違いない」と思ってしまいました。
勿論その後知識と照らし合わせて①で矛盾ないことをたしかめましたが。
この問題、正答率は50%強しかありません。
正攻法で国試に臨むのがベストではありますが、たまにはこういった着眼点にも注目してはいかがでしょうか?
医師国家試験までのこり少し、頑張りましょう!
以上になります。